東南アジアはビザ無しの旅を目指している1

東南アジア諸国はVISA発行の必要のない旅という壮大なビジョンを持っています。広大なインフラと航空会社の競争が路線の充実による実現を目指すのです。しかしながら、あまりに異なる各国の行政体制や、政治的な不安が立ちはだかり、短期間には実現が難しいと思われます。

東南アジアの旅行産業はヨーロッパをモデルにビザを必要としない「開かれた空」の旅により市場を拡大しようとしています。冷笑的な意見や、方向性の異なる政治の考えがある中で。

東南アジア諸国連合(ASEAN)は10の国家体と経済協力の仕組みで、645.8万人の人口を網羅しています。その規模はEUを凌ぎ、単一のVISAと航空会社の「開かれた空」に対する合意を求めています。

ASEANの単一ビザに関しては既に検討段階に入っており、今年の暮れは2018年には実現するかも知れないと、タイの交通・スポーツ大臣コバカン ワッターナブランギー氏は語ります。
「計画ではタイとカンボジアから始める予定です」「いくつかの問題はありますが、セキュリティー上は大丈夫とみています。まず数か国に対する渡航で、片道のフリービザを実現します」

この地域の何百万人もの人々が、旅行に使える可処分所得を得ることになります。ビザを整理する考えは空港のインフラの整備に取り組むよりはずっと問題を簡単にすると、旅行産業の関係社は思っています。

2015年に1億4百万人もの人が海外からASEANに流入してきたため(その大半は中国からですが)、ASEANは10か国個別に旅先を考えるよりは、1つの市場と考えるようになってきました。このことがビザの共通化の考えを後押ししています。

ASEAN来訪者のうち、タイ・ベトナム・インドネシアの向こう10年の旅行者は、毎年6.5%の率で増えていくと予測されます。ワッターナブランギー氏は4月27日バンコクで行われた世界旅行産業サミットで講演しました。

EUのシェンゲンエリアはASEAN地域の単一ビザにインスピレーションを与えました。例えばインドネシアは最も人口の多い国の一つですが、既に169か国に対しビザ不要を実現し、世界で最も渡航の自由な国に仲間入りしています。

インドネシアの旅行大臣アリーフ・ヤジャ氏によると、2014年は適用した国が15か国にとどまっていたのに対し、同年シンガポールは155か国、マレーシアは163か国、タイでは57か国に適用しているといいます。

しかしながらインドネシアは利用客が少ないことを理由に現在の169か国の規模を縮小し、49か国に絞ろうとしています。

「我々はビザ・フリー計画で12%から50%、平均して20%の旅行客の増加を実現し、大成功でした。」ヤヒャしはこのサミットで語りました。

東南アジアの市場を結合された目的地として考える

ヨーロッパの一部とアメリカが旅行と移住の連携を深めているため、東南アジアでも旅行の自由化と国際化への機運が高まっています。

アジアの戦略は次のようなものです。外部から長距離を移動してくる旅行者たちに「2つの国は、一つの地域」とメッセージを送ります。例えば、タイとカンボジアを片方ずつ旅行するよりも、両方訪れることを勧めるのです。これは同じタイプの旅行者が何度もヨーロッパを訪問するのと似ています。

しかし、1月にSkiftがレポートしたように、ASEANの旅行キャンペーンは上手くいかず、旅行者たちの共感も得られませんでした。

ワッターナブランギー氏によると、ASEAN内部の市場分析は特に地方にとって重要で、週末の旅行や、健康維持や教育目的の旅行と同様に焦点をあてるべきものです。昨年タイを訪れた人は32百50万人に上りましたが、その27%は地方からの旅行客でした。

ASEAN地域内の旅行はエア・アジアのような低価格路線の会社が路線を拡充したことで、移動が容易になっています。「旅行が簡易になったことは、タイにとって新たに議論を始めるきっかけなのです」

彼女は続けます。「空港の拡大や移住など、旅行に関する課題について、分科会を作り観光課が主導しています。」
「かつては政府が計画して観光課が従っていましたが、今は観光課が計画し、政府が追認しています」

この10年でユーロ圏は数々のヨーロッパ加盟国間の旅行をシームレスにしてきました。ASEAN経済共同体がASEANのもと2015年に設立され、地域経済間の融合を推進していますが、共通通貨導入計画はまだです。

2025年までに、ASEAN経済共同体は「単一市場の概略作成を推進し、より高度化した貿易の取り決め、関税撤廃の効果、貿易に関するサービスの向上、投資活動のシームレス化、熟練技術者や資本の流動化」等を実現することを明言しています。(ASEAN経済共同体の憲章による)

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