タイの旅行業界は、これなしでは存続できない

タイの旅行市場における中国人の進出に関するKSCのレポートには、考えるべき点があります。銀行のシンクタンクによれば今年の後半には不況を脱し好況に転じるというのです。

ホテル業界はこの知らせに喜ぶでしょう。2016年の第4四半期と翌第1四半期の中国人旅行者の減少は、下期には増加に転じ、予約が増えることになるというのです。
KSCの需要予測は信ぴょう性が高いのですが、タイの旅行市場の強気な見通しにはいつも読者の皮肉なコメントがつくものです。「銀行やTTR ウィークリーは、事なかれ主義なんどよ、と」。ではKSCの調査員はこれらの意見に耳を貸さないのでしょうか?
それとも政府が提供する良い素材ばかりに目が行って、もう一方の側面が見えていないのでしょうか?

我々は、今回のKSCの分析は正しいとみています。しかし、旅行業者の大手の見方は、ポイントを得ています。旅行の予約の減少は、代理店を通す客の減少をさしている、と。

団体による旅行の予約から、個人へとシフトする傾向は、想像よりもずっと早く進んでいます。これは洗練された旅行代理店や、先進的な予約サイトが中国の富裕層を標的に売り込み攻勢をかけていることが影響しています。代表的なのがCtripで、オンラインの予約サイト市場で急速に席巻しています。

更に、KSCの調査チームは重要なポイントをついています。タイには何百万もの中国人をひきつける魅力があるのです。中でも若年層が目をつけるのは体験ツアーの驚くほどの豊富さです。この予見には思わずうなりたくなりますが、これは中国のタイ・ブームのほんの序の口です。中国人個人と家族が来る休日の計画を考えるにつけ、タイはますます予約がしやすく、若い世代が繰り返し訪れる目的地なのですから。ショッピング、グルメ、結婚式、ハネムーン、贅沢なリゾート、スポーツイベントなど、旅の目的はいくらでもあります。

タイの航空業界は、日本の資本を増やそうとしている

タイ国内の交通業界は、国際為替の依存を減らすため、ドル依存から負債を分散させる。

タイ国際航空は、アメリカドル高の影響とコスト減による体質強化を目指し、日本円や他国の資本を取り入れることを始めました。

タイ航空は燃料や機体のリース費用等で売上の半分近くがドル建ての運用コストとなってますが、利益は6%に過ぎません。

「この不均衡を改善すべく、日本円の資本を導入します」交渉相手は明確にしませんでしたが、タイ航空のノロンチャイ・ウォンサナヴィモック財務担当役員が木曜日、語りました。他にもドル以外の資本を探しています。

「私は流動性が、米ドルとユーロ以外のところにあると考えます」ノロンチャイは香港で語りました。ドルが大きく占める負債において、ドル高が同社の経営を徐々に圧迫していると。

2012年に、タイ航空はエアバスA380-800における資本を円建てに固めています。
アナリストの中には、円資本は航空業界では有意義で、9%の利益増をもたらしているため、更なる日本へのルートを探すべきだと言います。この9%の利益増加を支えているのは日本から東南アジア(とりわけタイ)への旅行ブームだけでなく、グローバル化が進む日本人が海外就職をする際に旅行で訪れて過ごしやすかったタイを選ぶということも少なからず影響をしているようです。

発展著しいタイで海外就職を実現する FDIリクルートメント
タイで就職。求人情報多彩のキャリアリンクタイランド

この4月、タイ航空は2016年度の経常利益を15.1百万バーツ(434,000ドル)と、この4年で最高益と発表し、その要因をコスト減と説明しました。

コスト削減のために、タイ航空は通貨間のスワップ取引を継続的に行い、ドルの負債をより有利な利子率の国通貨、例えば昨年12月に下落したスイスフランなどに交換しました。このやりかたで、今後4-5年で30億バーツのコストを削減するとノロンチャイ氏はバンコク紙に語りました。

航空業界は近年、徐々に財力にモノを言わせる投機集団の標的になっています。中国の平和保険グループから、イギリスのゴスホークを使う香港の「新世界開発」傘下のグループまで、騒がしくなっているのです。

飛行機を借りる立場から言えば、資本の選択肢を増やせばタイ航空も「一息つける」と
いいます。中国や日本の航空機利用者や、投機家が出てくることは、資本の流動性の
加速を意味するのです」ノロンチャイシは力を込めます。

タイの観光業は2.9%も伸びている

スポーツ官公庁は、今年1月から4月までに海外からタイを訪れた旅行者の数を1200万人、2.91%の増加と発表しました。

先週公表された政府のデータは、今年最初の4ヶ月の観光客の数が12,021,617名で、昨年同時期の11,682,144名を上回ったことを示しています。

このデータは海外のパスポートを持つか、IDを持つ人で、陸上、海上、空路の国際通過ポイントをとおり、かつ一泊した旅行者を条件としています。

大臣秘書官のポンパヌー・スベタルンダ氏によると、同国向けの観光産業は昨年同期の593,702,11百万バーツから4.71%伸びて、621,646,26百万バーツの収益をもたらしたと言います。

「この調子で急成長を続ければ、タイを目指す観光客は2030年には6千万人を突破しします。今から備えて
おかなければ」と、彼は言います「観光地としての質と公共機関の利便性を高めなければなりません。利用客の増加に対応できる交通機関やアトラクションなどです。国、公共団体、民間組織すべてが協力し、調和して安全性、環境保護
などに対応しなければ」

4月だけでみると、外国人旅行者は2,827,560人で、前年同期の2,643,251名よりも6.97%の伸びとなっています。

地域別に見ても、この4ヶ月ですべてが増加しています。アフリカは14,457名から18,938名となり、31%の伸びは最大です。中でも南アフリカ共和国が6,929名から11,159と61.05%も進捗しています。

アメリカ大陸は107,349人から130,397人と21,47%の伸びです。アメリカ合衆国が74,755名から107,349名と21.47%の最大の伸びで、次がカナダ(21,651名。15.54%増)ブラジル(6,469名。42.39%増)アルゼンチン(6,247%。53.56%増)と続きます。

ヨーロッパは431,534人から513,259にんど18,94%の伸びです。内訳はノルーウェイ(+46.9%)スペイン(+42.56%)ベルギー(+32.71%)スイス(+26.52%)ロシア(+25.10%)東ヨーロッパ(+23.44%)ドイツ(+22.99%)イギリス(+22.09%)
デンマーク(+19.67%)イタリア(+15.87%)フィンランド(+12.58%)スウェーデン(+11.74%)オーストリア(+9.7%)フランス(+0.55%)となっています。オランダが唯一、3.76%の減を記録しています。

オセアニアは75,986名から89,716名と18,07%の増加を記録しています。ニュージーランドとオーストラリアが主力で、それぞれ28,73%(10,683名)と16,77%(78,722名)です。

南アジアは121,219名から135,956名と12.16%の伸びです。
インドが84,012名から107,451名と14,29%伸びてこの地域を牽引し、他はバングラディシュ(9,218名。19.82%増)スリランカ(7,081名 12.36%減)パキスタン(6,132% 16.58%増)ネパール(2,741名 11.64%減)です。

中近東は59,588名から61,669名と3.49%の減です)イスラエルが15,476%から17,417%とこの地域最大の10.8%の伸びを示しています。そのほかの中部アジアの主な市場はアラブ諸国連合(9,563名。1.17%増)クエート(4,747名。5.17%増)、サウジアラビア(2,456名。55.84%増)、エジプト(2,006名。15.68%減)。

東アジア(ASEAN含む)は1,833,118名から1,877,624名と2.43%微増です。増加している国はインドネシア(+46.85%)香港(+44.85%)韓国(+21.54%)ブルネイ(+20.65%)ベトナム(+17.07%)フィリピン(+16.51%)ミャンマー(+12.45%)マレーシア(+7.26%)日本(+4.18%)ラオス(+3.66%)シンガポール(+3.35%)

減っている国は中国(-8,33%)カンボジア(-2.33%)台湾(-1.45%)です。