例えばバンコク滞在時間が24時間しかなかったら(1)

私の友人が夏休み(1週間)を利用してバンコクへ遊びに来るという連絡がありました。
しかし、よくよく話を聞いてみると、バンコクだけでなくカンボジアやベトナムへも行くということ。
ところで「バンコクにはどれぐらいいるの?」なんて聞くと「丸1日は大丈夫」「また来たいと思わせるようなところへ連れていって」という無茶振り。

それに答えるように練ったプランをブログで紹介しちゃいます。

朝食

サフランの衣服をまとった僧がチャトチャック市場を漂うように、「Fill in the Blank」というカフェはバンコクの喧騒から離れて自分の世界に浸れるスポットです。

タイにも「居心地の良い空間」みたいな翻訳不能な言葉があるかもしれませんが、まさにここはヒュッゲの世界から移り住んだデンマーク人だって、郊外型のこのお店ではくつろげるに違いありません。あえて吹きさらしの木製の納屋、野趣あふれる小枝、藁製の俵…どれも可愛すぎるくらいの魅力です。

このカフェはキャラメルブロンディとパンケーキが有名ですが、朝からグルメに燃える貴女の朝食には、ココット鍋に入ったシャクシュカや、フルイングリッシュのミニ版を頂きましょう。お腹が満たされたら、藤のバッグやオーガニック香料をお土産屋さんで探しましょう。

他にも、こんなお店がオススメです。

「オン ロク ユン」
こちらの古風なダイニングは、彫刻でいっぱいです。ここの人気料理は、カヤ(卵とココナッツミルクのカスタード)につけたパンと、厚切りフレンチトーストです。特に凝った店では無いのですが、カフェ風の白い仕切りと、翡翠の緑色の椅子は、シアムの老舗の雰囲気を彷彿とさせます。

「パスポート・ブックショップ」
縦長のブックショップカフェは、コーヒーやお菓子だけでなく、食事も沢山あります。様々な言語の本があり、朝食を取りながら読書するには最高です。でも、読書コーナーでは、静かにしましょう。

午前中

週末だったら、チャトゥチャック市場に行きましょう。人が押し寄せる前に。シルクの生地を体に巻いてみて、僧の蝋人形をお土産に買い、歩き疲れた足をマッサージしてもらいましょう。

月曜日以外はバンコク芸術文化センターで展示物を観ましょう。博物館があるグッゲンハイム・ツインタワーはフランク・ゲーリー様式の白い螺旋通路が特徴です。そこにはアーウィン・ワームの対になった彫刻や、セバスティアーノ・サルガドスが世界中を旅して収めた写真などがあります。

その後は、ワットパリワット寺院(ラマ3世通り)に行き、デビッド・ベッカムの黄金像の魔力を鑑賞しましょう。

他にも、こんなスポットもオススメです。

「コンテンポラリー・アート博物館」
明るい室内の800以上の展示物は、タイの興味深い社会と、豊かな歴史が現れています。サワン・デュハニーは仏教に
インスピレーションを得た絵を飾り、シリワン・ジェンハサランキットは印象派の明るい作品を、チェリヤパン・サドの幻想的な象徴主義作品などが目立っています。

ランチ

「猫カフェ」「ふくろうカフェ」「うさぎカフェ」・・・・今や食事中に愛玩動物を溺愛するのは、必須のような感じですね。「ホントの愛のカフェ」ではハスキー犬たちとハグするワクワク体験ができます。
カツカレー、スパイスの効いたスープとアイスクリームケーキの後は、子犬たちと遊びましょう。

鳥のヒナたちは、茶色や灰色の体毛に覆われていて可愛らしく、遊ぶのが好きです。木目調で、地下鉄の表示板が飾られた店内は、居心地が良いです。ガラス張りの食事中、壁の向こうでは犬たちが飛び跳ね、しつけられた子犬を購入することもできます。料金は一時間350バーツです。

他にも、オススメのお店です。

「ユニコーン・カフェ」
失礼ながら、7色に彩られたこのお店に、一角獣は居ません。
しかし、賑やかなこのお店では奇跡を見ることも。ユニコーンのワンシーを着て、たっぷりのシェークやカップケーキを楽しみましょう。日本人にとっては、どこか原宿を感じれるような雰囲気もグッドです。

「ボンカ」
このお店はサイアム・スクエアにあり、もっともスウィーツが豊富です。マカロンやクッキーが、漫画のキャラクターのように盛られています。

日中

バンコクはタイの有名なビーチからは離れていますが、雨季でもチャオプラヤ川ではハメを外すことができます。映画「ハートブルー(Point Break)」のスリルを街中で味わうなら、「フローハウス」がオススメ。「都会のビーチクラブ」といわれるこの施設にはフローライダーというエキサイティングな波乗りのマシンがあるのです。古い言葉でなんですが、サーフィンのあとのハングアウトスタイルのレトロなバーや、サッカー施設もあります。

商品満載の出店の向こうにはバンコクの賑やかな巨大モールと、独特のヴィンテージショップに気分が高揚します。さらにオススメはラットファラオ55横丁の裏にあります。5層のシャンデリアでも、バービーピンクのグッズでも、ダース・モールの等身大人形でも、「パパヤ・ヴィンテージ」に行けばあります。このお店にはお宝がたくさん埋蔵されていて時を忘れて楽しめます。

他にもオススメのお店を紹介します。

「アナザーストーリー」
エレガントでちょっとしたオシャレの部屋着を売る、白と茶色の縞模様が目印のお店です。

ホッと一息入れる場所

2,500マイル以上の驚きの美しさの海岸線・・・・タイのビーチは皆のものです。
完璧なパーティも、リラックスも、絶景スポッとも手に入ります。オススメビーチのトップ10を紹介します。

チャウエン・ノイとコ・サムイ-家族向けにオススメです-

至宝の白い砂と、ココナッツの木が並ぶ景色がチャウエンのトレードマークです。
コ・サムイから4マイルの距離にあり、海岸線が最も長く、もっともポピュラーなビーチです。ノイ-「小さい」という意味ですが-4つのセクションに分かれていて、静かで、紺碧の海で、日中の気温は25度〜28度の快適さです。大規模なリゾート地と違って一軒家風のレストランが並び、家族で欲しいものは何でも揃っています。例えば、日当たりの良い部屋など。海岸沿いに15分ほど歩けば、賑やかなリゾートもありますから、趣向を変えることもできますよ。

夕焼けのビーチなら、サトゥーン県のリペ島です-自然愛好家にオススメです-

すべてを忘れ去りたい時は、夕暮れのビーチほど似つかわしい場所はありません。バターン諸島を見晴らすリペ島の北端の小さな港に行きましょう。太陽が海に沈む刹那に放つ黄金の光に、その名のとおり神を感じます。とても静かでバンガローに宿泊すると、大規模なリゾート地とは異なる趣があります。しかし、10分も歩けば「散歩道」という島で最大のショッピングセンターに行けるのですよ。「秘蔵の島」どなどと言われますが、りペ島はタルタオ国立海洋公園の中にあって、シュノーケリングは最高です。山の常緑の森には不思議な植物や野生のイノシシ、サイチョウなどが住んでいます。

パーティー好きな人たちにほココ!-ハード・リン・ビーチとパ・ガン-

ハーフムーン・パーティーの盛り上がりで知られるこのビーチは、世界中のミュージシャンを魅了します。日中は日光浴の愛好家が寝そべって活火山の貢献を楽しみ、夜には日光浴のラウンジは片付けられてバーが立ち並び、ファイアーダンスや国内最高に盛り上がるナイトクラブが始まります。伝説のスヌーピーのロングテールボートがウィスキーを振る舞い、シュノーケリングとスイミングの名所の最高な夜を演出します。

パンガー県のコヤオアイランド-ロマンスには最高-

ごく最近開発されたビーチですが、日常を離れて特別な人と二人きりになりたいなら、ここです。輝ける太陽を描いた漁師の船を眺めながら、二人は恋に落ちるのです。日中は二人用のハンモックでくつろぎ、冒険するなら、近くの洞窟を覗きましょう。無数の壁画が描かれていて、中には2,000年以上前のものもあります。

ライレイ・ベイ−景色に我を失いたい人には、ココ−

ライレイを訪れるのはビーチのファンだけではありません。世界クラスの登山家でも石灰岩がむき出しになった壁と、くねった頂きは歯ごたえがあります。ライレイ半島は一方がアンダマン湾の暖流に晒され、もう一方が未開のジャングルです。静かでリラックスできるこのリゾート地ですが、旅人たちの燃える気持ちは息づいています。
夜遊びがしたい方は、角にナーンのスポットがありますよ。

ボープットとコー・サムイ-カッコイイヴィブラートとダイビング-

ここはコ・サムイの中でも唯一中華圏の名残をとどめている場所です。タイの暮らしでも、一風変わった味わいがあります。ボープットのイチオシは、ブティックショップとよく手入れされた木製の伝統家屋、「フィッシャーマン・ビレッジ」です。
パーティー好きが好む派手な演出というよりは、カップルやファミリー向けのきめ細やかなサービスが売りです。ファーストクラスのダイビングセンターがビーチを取り囲んでいるため、ウェットスーツを着て体験するにはもってこいです。

パタン、プーケとパタヤビーチ、パタヤ

浜辺のパーティ、ネオンの灯、熱帯の夜の天国を楽しむなら、プーケのパトンの他にはありません。日中は2マイル続く砂浜にあるアーモンドの木陰で楽しいバーで存分にくつろげますが、本当の魅力は夜です。店、バー、ナイトクラブでバンガロードは騒々しいかもしれませんが、だらけた感じはしません。もしバンコクに行った人なら、プーケにも共通点があると感じるはずです。

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クラダン島、ムーク島、リボン島-島を巡り、シュノーケリングをする人向け-

3つの驚くべき島は、タイでもっとも景色がよく、長い旅をしなくても感動を与えてくれます。ラダーンの長く細いビーチは、正に楽園です。ヤシの木、白い砂浜、ロングテールボート、さざ波、どこまでも続く砂州。ムーク島からエメラルドの洞窟と漁師村を旅すれば、バンコクもプーケも忘れてしまいます。植物で有名なリボン島はリラックスできる静けさです。ラダーンでは浜辺からシュノーケルを使って潜れば、南国の巨大な海藻にめぐりあいます。多くのホテルはシュノーケルを無料で貸出しています。ホテルのいくつかはとても人気なので、予約はお早めに。

プーケ、サムイ島、コチャン-大きな島で長期滞在を-

至高の休日を1箇所で楽しみたい?ならば、タイの島がベストアンサーです。プーケとサムイ島には2週間の休息で欲しいモノが何でもあります。船上市場、クラブ、冒険物、静かな砂浜・・・・。プーケには30以上のビーチがあり、バンタオの静かな海には独特の風情と海のスポーツが、マイタオの渇いた海岸線には散策があり、フリーダムビーチにはボートでいきましょう。サムイ島のラマビーチは絶景に言葉を失い、バンヤンツリー・ビーチは住民でさえ知らない秘密スポットがいくつも。コチャンは象の島として有名ですが、タイ東部では最も人気です。もっと大きな観光地はありますが、ここも負けず劣らず自然と、エキサイティングなパーティどちらも楽しめますよ。カンボジアを目指す旅の中継点でもあり、ムコチェン海洋国立公園を目指すにも適しています。

サメット島、ホアヒン、チャアム-街から離れるにはココ-

バンコクでの文明を味わいつつ、ビーチでも楽しみたい方はここがオススメ。南にちょっと足を伸ばします。車で東南方面に100マイルもいかないうちに、サメット島、ホアヒン、チャアムに行けますよ。中型都市で、週末は慌ただしい日常から逃れる客で賑わい、南方の観光地とは違った味わいがあります。

ホアヒンはタイ独自のビーチリゾートです。市がスポンサーで、タイ国王が灼熱のバンコクから逃れる避暑地として長年発展し、ショッピングセンターが栄えています。上流社会のセレブ感が漂います。海産物が美味しく、快速電車が通っていて4時間でバンコクにいけます。

チャアムはサメット島に16のビーチがあるのに比べればこじんまりと閑散としています。アイワイの滑らかな砂は優しく、アオワンデュインとアオフラオは市場が。早めに予約してくださいね。

Airbnbでタイ国内の旅ができます。

タイ国内を旅行する際に頻繁に利用しているのがAirBnBです。
そんなAirBnBに新しいサービスが出来たようなので、記事を書きます。

3つのお試しサービスがバンコクで利用できます。
このサービスのコンセプトが「アジアに進出」です。

Airbnbがタイで新たな「Trips」のコンセプトを打ち出しました。宿泊施設から一歩踏み出して
サービスの多様化を推進します。

タイ旅行で頻繁に利用する機会があるAirBnB タイ(日本語版)

2017年3月16日木曜日、バンコクで開かれた記者会見で、Airbnb社の共同設立者で製品担当役員のジョー・ゲビア氏が、新たなサービスの概要を発表しました。

Airbnbは従来主力としていた民泊の機能を進化させ、「Trips」に3つの異なる機能を追加します。すなわち、「家」「体験」そして「場所」です。狙いは、旅行者に体験を通じた満足と余韻、イベントの地元でしか得られない情報、そしてアクティブに活動できる場を提供する機能です。

Airbnbにとってタイは急成長中の市場です。昨年度は前年比で49%増の注文があり、民泊を望む人は毎年なんと93%の率で増えているのです。

「我々は旅の奇跡を再び起こすのです。地方都市に興味津々の旅行者に、真の魅力を地元の人から伝えてもらう事業に力を注いでいます。」ゲビア氏は、そう語ります。

「タイは旅の目的地として信じられない成長を遂げています。わが社のタイ国内旅行の利用者は去年だけで前年149%の伸びです。そして土地の、特にバンコクの真の魂を感じることが旅のキモだと思っています。バンコクは東南アジアで特異の文化を持つクリエイティブな首都です。エネルギッシュで文化遺産も豊富です。今回バンコクの旅を紹介することに、私はとても興奮しています」

この旅では、Airbnbの利用者は民泊とセットで旅先の体験を選び、予約できます。体験は、その地の専門家が考え抜いたもので、ツアーに同行して街の案内をします。これらのツアーは民泊とは別に、地元で新たな発見を求める住民でも予約できます。

バンコクで最初にリリースされるサービスは「タイのムエタイ体験」「フルーツ摘み」「カクテル作り」です。バンコク、シンガポール、東京、ソウルなど世界13都市で展開されている800の体験にこれを加えます。このサービスは年末までに50以上展開される予定です。

私も何か参入出来ないかと、これから考えていくつもりです。

混雑を避けて、ジェームズ・ボンド島に上陸

去年の夏の話です。映画のロケで知られる場所にいきました。

「ジェームズ・ボンド島には行かない方がいい」と、よく言われます。理由を聞くと、「観光客がうじゃうじゃいて、忙しないから嫌になっちゃうんだ。」と答えられます。私は「でも、それがジェームズ・ボンド島なんだ。」と言っています。

「ジェームズ・ボンド島」という甘美な名前の響きは、魔法のように彼女のシンディが熱望していたことを思い出させ、彼女を心底喜ばせるためには、その映画の巡礼地に行かざるを得なかったのです。
彼女が子供の頃から大ファンだったのは、クリストファー・リー演じるアカ・スカラマンガなのです。ジェームズ・ボンドではありません。

この島の正式名称は、カオ・ビン・カンです。しかし、地元タイの人でもその名で呼ぶことはありません。ファンナ湾の北端にあって、本土から手の届きそうなところになります。船室からは青々と生い茂ったマングローブが水際から垂れ下がっている光景がずっと遠くまで見られます。
この一帯は壮大なだけでなく、環境の観点からも重要なのです。水深は浅く、私たちの船が停泊していた港と同じくらいの深さです。

午後、遅い時間に到着しました。見晴らしの良い地点で見渡すと、いきなりの洗礼があります。
島はまだ、日帰り客のボートに取り囲まれています。
今ではロングテールボートが、コ・ランタでもプーケでもバンガローで客を拾って、露店だらけのこの島の小さな浜に連れてきてしまいます。

毎度のことですが、誰にも邪魔されずにじっくり観光したいならば、このように有名な観光スポットには早朝か午後の遅い時間を目指すべきです。彼女をタージマハールに連れて行った時は、夜明け前の誰もならんでいない時間帯でした。開門とともに霊廟目指してまっしぐら。入口からの景色と、お約束の「ダイアナのベンチ」の撮影を計算に入れて。
その結果、20分間シャー・ジャハンの比類なき愛の誓いを単独で味わう至高の時間を持てました。ドームの中でひんやりとした大理石に寄りかかり、しっとりとした空気の中で聞こえる羽音に耳を澄ませました。ジェームズ・ボンド島の観光の魅力は異なりますが、攻略の原則は同じです。

島上陸の前の晩は、ヒンヤリしていました。気持ちを落ち着かせ、カメラをバッグに詰め、録画装置を準備して夜明けの出発に備えました。そう、最重要なこととして「黄金の銃を持つ男」を観ました。

映画の中でロジャー・ムーアが水上飛行機で中国に潜入し、いくつかの緑の島を飛び越えてスクラマンガの隠れ家に迫ります。まるで案内板を実況してくれているようでした。行ってきたばかりの島をジェームス・ボンドが飛び越えるたびに歓声をあげ、私たちが碇を下した場所を指さしました。

「奴は強力な武器を持っている一発撃つのに、100万ポンド。天下無双の殺し屋、黄金の銃を持つ男」

ステルス機のように密かに、まだ耳に残るルルの歌声をモーター音にかぶせながら、夜明け前に上陸しました。カオ・ビン・ガン島に急ぐ間は、黒いウェットスーツとワルサーを持っていれば完璧にボンドの映画を再現できたでしょうね。10分後には朝食をとる時間も惜しんで小舟を砂浜に引き上げました。

海はロープとブイで仕切られていました。
岩を通り抜けられる通路が穿ってありました。
案内書とコーヒーショップがあって、案内標識もあちこちに。でも観光客は未だいませんでした。
観光事務所の職員と思しき数人の男たちが、眠そうに通路や土産品を掃除していました。

タイ語で「サワディークラップ」「サワディー・カー」(現地語の「こんにちは」)と挨拶を交わしました。
チケットカウンターは開いていませんでしたが、急いでお金を取ろうなんてことはなかったです。

二重構造の島の間にある海峡の片側には、映画で有名になった石灰岩があります。思ったよりはずっと小さいのですが、重力を感じさせないマッシュルームの形状は、他に見たことがありません。反対側に作られた小さな港は観光客の出入り口で、そこにも面白い形状の岩があります。

ご想像のとおり、何も興奮に値するものはありませんでしたが、彼女の満面の笑顔は素敵でした。

黄金の三角地帯で36時間の旅を

かつては辺境と言われた地で、象との平和共存が計画された場所で洞窟をみつけよう

中国から南方に下った豊穣で広大な地帯、メコン川上流の静かで光に満ちた場所です。長年に渡って争いが繰り広げられ、タイ、ビルマ、ラオス、クメール人の軍隊が血で血を洗ってきた場所でもあります。かつての要塞と王立都市が、ジャングルと農地に埋もれています。

タイの北端にあるかつては辺境といわれた黄金の三角地帯は、今はいくつもの寺院や神殿が整備されています。空気張り詰めた神殿や秘められた洞窟、石灰岩に落ちる水音や猿の鳴き声が楽しめます。ジャングルから露出する山は象の通り道になっていて、ミャンマーとラオスの国境の霧の中から出現します。

数10年の間にこの地帯は再発見されてきました。麻薬の密輸や薬でハイになったバックパッカー達が1970年代にこの地の評判を落としたと嘆く人もいます。しかし今、旅行者たちは海辺の都市よりも夜間25度も気温低い、快適な気候と、美しい景色を楽しむことができます。青々とした草木に囲まれたロッジや川辺のレストラン、路地では丸々と太ってジューシーに焼かれたセミたちが、たった1ドルで売られています。

黄金の三角地帯での36時間

地図を広げてこの地帯で何をしようか、見つけよう

金曜日

1)午後3時 古都を自転車で巡る

チェンセンの中心部にほど近いところにで、ファット・フリーサイクルショップで(一日450バーツ、約13ドルです)自転車を借り、古い寺院や食料店、伝統的な屋台を巡りましょう。道は広々としていて、交通量も多くありません。そしてたまに
オートバイが通りかかりますが、通行人を通してくれます。目抜き通りのバホリョシン通りには屋台が立ち並び、竹の葉の上で焼かれたチキンやハーブと一緒に蒸された川魚などが売られています。良く絞られたフレッシュジュースは約130バーツです。冒険的なグルメにチャレンジしたい方は、シンソムバン市場に行きましょう。生のカエルの足や、巣で燻製にされたスズメバチの幼虫に挑戦しましょう。ポップコーンのように白くて、ふわふわしています。

2)午後4時 古の帝国

長く反映したラナ王朝の城壁に沿って8世紀にできた古い町をサイクリングしていると、歴史的な公園に当たります。14世紀のパサーク寺院です。タイ、クメール、ビルマ、ラオス、ヒンズー教、仏教の影響がミックスされています。天を突く尖の入場料は100バーツです。サフランの衣をまとった僧たちが13世紀に作られた黄金製の仏像(タイで最大級ですに祈りをささげます。もともとはチェディルワン寺院の名残を残す建築物です。道路わきでは、工芸品や素敵な織物、仏像などが安く売られています。

3)午後6時30分 日暮れの絶景

3つの国にまたがり、象を見下ろし、メコン河を見晴らす場所。アナンタラの「黄金三角地帯エレファントキャンプリゾート」には、地元産から西洋のものまで高価なものが売られ、雑に切られたセットとは不釣り合いな贅沢さです。ナームプリック・オング・ケープムー(皮をカリカリに焼いたスパイシーポーク)が鉄板の上で優雅に身をくねらせ、プラーヌンマナーオは地元でとれた白身魚を唐辛子とコエンドロの実で飾られた高級料理で、二人分で18,000バーツで食べられます。
アナンタラの窓口に行けば、英語で当地のタクシー、レンタカー、オートバイ、自転車の正確な情報が得られます。

土曜日

4)午前8時。朝のコーヒー

朝もやが引いたら、カルダモンとジンジャーのコーヒーを、甘いライスケーキと食べましょう。オピアム土産店のテラスにある、葡萄の蔓が繁お店で。90バーツのセットです。ドイ・タンの絶景スポットを目指すなら、早めに出発しましょう。最近まで、アクセス不能の僻地だったんですよ。
乗り心地は良いのですが、道は狭いです。ヘアピンカーブが続く道は、家畜に妨害されることはありません。GPSをあてにすべき場所と、無視すべき場所を使い分けるのが、うまく運転するコツです(ガイド付きのカーレンタルは、一日4,500バーツです)。

5)午前9時30分 国境の中国基地

小さなユナニース村の猿の群れと、タム・プラ寺院の急な階段に光る龍の爪に臆することなく進みましょう。清々しい気持ちで階段を登り終えると、そこは「魚のしっぽの洞窟」です。
湿気に満ちて、白ぽい視界の先には深い静けさが。脇にある小さな岩棚には、謎めいた笑みをたたえた胸像があり、仏教よりも精霊崇拝の影響を感じさせます。振り返るとビルマの稜線が見え、その先にはヒマラヤが聳えています。階段の登り口には若者たちが生簀の周りをせわしなく動いて、鯉の餌となるアサリを売っています。この地で崇拝されている神の化身なのです。

6)午前11時 丘の上の砦

工芸品を売る店の数々を縫うようにして進むと、その先は東南アジアの最後の豪族の跡地です。
クーンサは1970年台、麻薬を安くばら撒いてアメリカを貶めた人物として後ろ指を指されています。
しかし現地で彼は軍隊を立ち上げた人物として手織りの肖像画が掲げられ、首相や国王から使者が送られるほどの待遇を受けています。彼の執務室の現物大の肖像画の前でポーズを取ってみては?

7)午後1時30分。メコン川沿いの地方

リック島の開放的な雰囲気にひたってみましょう。アールヌーボーのポスターとアブサンの蔓がまっています。ラバリーレストランに行けば、裏庭で採れたハーブと野菜が焼肉と一緒に出されますよ。注文するには電話しましょう。一人350バーツです。地元住民のアカ族の手芸品が売られていて、伝統衣装も見ることができます。足元に目を移せば、多彩な絵画と
彫刻が。国中で知られているスリワンんは一見まるごとのスリフォンムーン画廊を作り、そこには印象派の画風で音楽家、パーティー、骸骨、幸せそうな象の家族などが壁一面に描かれています。

8)巨象との散歩

タイ国の象徴として崇められ、あちこちを闊歩していた象たちが、最近は困難に面しています。
しかしここでは、数10頭が保護された場所で自由に歩き回る幸せを享受しています。「黄金地帯のテント・キャンプの四季」ではひと組10,000バーツで2時間、象に乗る贅沢な体験ができます。「黄金アジア象基金」では6,000バーツで象たちがサトウキビを倒しながら進む姿を見ることができます。

taking her home with me 💕🐘🍃

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9)午後7時 川を見ながら食事

右手にカラオケバーや夜の酒場を、左手には月夜のメコン川ながめながら、藤製のマットとクッションにくつろいでロングテールボートが流れていく光景。ロエンボイカフェは深夜まで営業し、焼き魚、栄養たっぷりのカレー、刺激的なサラダと巨大ジョッキのビールが提供されます。
テーブルは小さいので分けて飲むに限ります。約300バーツです。

日曜日

10)朝8時30分 儀式と写真撮影

ワット・プラ・タート・ブハオで朝の雨を凌ぎ、気温の上昇をしのぎましょう。5世紀の有力者が祭壇を作り、化粧漆喰の小さな仏像が骨董品として価値があります。いくつかの長い階段を登っていくと、素朴な作りの寺院から、豪奢なものまでが高台に混在しています。
たくさんの輝く仏像と僧たちの祈りが朝の儀式を伝えます。大半の観光客は真っ直ぐに精巧な門に行き、川の上流の大パノラマを背景に記念写真撮影をします。

11)午前11時 アヘンの花

アヘン博物館のホールに行くと、西洋にはない、東アジアの大半を制圧した王朝の原動力を目の辺りにします。そしてかつてない規模の貿易拠点としても機能しました。今ではアヘンの常用に警笛を鳴らし、この地域の部族に手を出さないで保護することに力が注がれています。入場料は300バーツです。

タイの水かけ祭りを楽しむには

忘れないうちに来年用にソンクラーンの記事を書いておきます。

水祭りの祭日にタイのバンコクか他の年に旅行しようとお考えの貴方、最も
楽しめるスポットを紹介します。

タイでは伝統的に4月12日に水をかけ始めます。人々は自宅や職場の前に大きな水槽やゴムチューブを使って基地を作ります。中には大きな氷塊を買ってきて冷たい水を仕込む人もいるのです。そして家族でチームを作り、水鉄砲で武装してトラックに乗り込み、補給用の水も積み込んで街に繰り出し、人々に水をかけまくるのです。
翌13日の朝には寺院に行って戦果を報告します。そして午後からがお祭りの始まりです。

1.シーロム・ロード

シーロム・ロードには赤いネオンが目立つ一角「パッポン」があります。この通りは地元タイ人、外国人両方にとってエンターテインメントの中心とされ、特にLGBTに属する人たちの拠点となっています。毎年3kmの長さのこの通りは何千人もの
観光客で埋め尽くされ、水鉄砲を背負い、黄色いパウダーを手に持って相手を攻撃しようと虎視眈々です。

シーロム通りにおける旧正月(ソンクラーン)のハイライトはシーロム・ソイ・4番通りにあります。極限まで混み合うため、自力では歩けません。人ごみの流れに任せて、そろそろと進みます。ここではLGBTのダンサー達が衣装をまとってテーブルや水槽の上に乗って踊ります。通りの両側には水鉄砲や氷塊を売る店があり、オムライスやおつまみも売っています。水の掛け合いでお腹が減ったら、何か食べられます。
もちろん買ったお店では、鉄砲に水をチャージすることもできます。

このお祭りは13日の朝始まり、最近では夕方5時から深夜にかけて終了する傾向にあります。

2.カオサン通り

カオサン通りはバックパッカーの楽園である。410メートルのこの通りには無数の安宿、ゲストハウス、レストラン、バー、クラブが立ち並びます。多くの旅行者にとって、ここはオール・イン・ワンの街なのです。

毎年、この小さな通りは朝から夜まで水かけ祭りの坩堝と化します。頭から足先までずぶ濡れになる覚悟でいましょう。パーティーのムードは日が暮れてから盛り上がり、観光客は外に出てきます。

近年ではこの一帯はソンクラーンの時期ではとておも安全な場所になりました。警察が両側で巡回するようになり、高圧ガンや顔に塗るパウダーは禁止されるようになりました。

3.RCA

スクムウィット通り近くに、移住者やリッチな旅行者の地帯があります。RCAはバンコク有数のエンターテイメントとクラブの街です。その中には名の知れたクラブ、「ルート66」もあります。水鉄砲を準備し、水をはじくケースに濡れては困るものを包みます。
ソンクラーンの休日は「ルート66」に行きましょう。
テーブル確保し落ち着いて飲むなら、夕方早めの入店を。そうでなければ、夜更けに、はしごの最後の店にしましょう。早朝まで営業してます。

今年RCAの近くでは、S20のソンクラーン音楽祭りが催されました。バンコク最大規模のEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の祭りです。この祭りには世界的なミュージシャンだけでなく、タイ地元の新鋭も登場しました。

4.北部のソンクラーン

伝統的な祭りと野趣あふれる感じを同時に味わいたい人は、北部に行ってチェンマイ地方に行きましょう。今年はチェンマイが4月13日から15日の伝統的ラーンナー様式の水かけ祭りの幹事都市なのです。戦果報告、高齢者への水かけ、砂の城の作成、ラーンナー芸術のコンペ、そして濠、ターペー門、ピン川への水かけが行われます。

5.パタヤとチョンブリー地方のソンクラーン

大半の地域のソンクラーンが4月15日に終わるのですが、パタヤではその日が始まり。タイでは「ワンライ」と呼ばれる祭りが16日から19日にかけて開かれます。街のあちこちで凄まじい水掛け合いが繰り広げられます。

水かけ合戦とは別に、多くの場所で伝統的な祝賀行事が行われます。特にバンサンでは砂の城の式典や、水上ボクシングの試合が催されます。シラーチャーやナグルアでは米をカラフルに彩ったパレードが開かれますが、これは米農家のための伝統行事なのです。通常4月20日に催され、ソンクラーンのフィナーレを告げます。

タイの秘められた島を探して

少し前の話になりますがタイの秘められた島を探してイギリス人の友人と船旅をしたことを綴ります。

長い船旅の中でミャンマーとタイ諸島へと進路をとりました。そこは自然が支配し、住民はごく少なく、離れて点在している程度です。

最早タイには未だ観光名所となっていないような島は数える程しかない、と思われがちですが、中でもコ・パヤムは数少ない一つと言えるでしょう。

急速に進む開発により、先を行く観光名所の仲間入りをしそうではありますが、そこには未だ車も、郵便局も、ホテルの壁もありません。

お湯は貴重品です。エアコンはたった一つのバンガローにしかありません。

タイの北西部の海岸、ミャンマー(最近、ビルマとどっちで呼ぶのが正しいのか、紛らわしいですが)との国境沿いにあるコ・パヤムは長いこと船乗りたちの隠れ家的存在でした。

プーケやハンナベイのような商業地帯の喧騒や、コ・ファガンやコ・サムイのように人々が寄り集まるところから逃れるにはちょうど良いと思います。

ここ数年間で、休暇を楽しむために、大胆にも高速フェリー用の航路が作られました。ラノンから「埠頭」すなわち、湿地とマングローブ林にある小さな村から海に伸ばした突提を結ぶ航路です。

そこで多くの観光客はスクーターを借りるか、ロングビーチまでバイクタクシーに乗ります。

ほとんどのバンガローが、そこに集結していました。ヨット乗りたちにとってバッファローベイはアンダマン海からの大波を避け、12月から3月にかけて碇を下ろす安全な場所なのです。

私たちの船はまずそこに行く必要がありました。

プーケの南側を廻っている間、愛船ヤマト号は荒れる海の3−4mもある波にさらされていました。この時期まで北東のモンスーンが吹いて大波を鎮めるはずが、この年は天候不順で風が予報通りに吹かず、大波が私たちを直撃したのです。

丸一日、容赦ない波に翻弄された挙句、私たちは航海を取りやめパトン湾に停泊し、仮眠をとることにしました。

波は鎮まりましたが、うねりのせいで人も、モノも、ご機嫌斜めの猫も、船内の端から端へと振り飛ばされました。

先を急ぐ私たちは夜明け前には起きて、出港しました。

セーリングは無理だったので、エンジンをかけて北に向け10時間航行し、バンサップラムの河口を目指しました。

この2日間の混乱の後、夕方やっと穏やかな水上に出たのにはほっとしました。バンサップバヌはタイ海軍基地の一つです。

なので、長旅に疲弊した旅人の食糧、燃料、水を補給し、備蓄するだけの設備が整っています。

ここで約2日間滞在し、ゆっくりと休息し、「海軍夫人クラブ(そこの地元料理はボリューム満点で、安いのです)」で食事をとりました。河口の灰色の軍艦から離れたところには、放置された漁船、古いヨット、ロングテールボートやシミリアン諸島に向かう観光客で満載のモータークルーザーなどが停泊しています。

コ・バヤムまで行く前に、二つの楽園へ向かって海のうねりと風を受けてヨットを走らせました。

幸い、新しいエンジンは力強く頼もしく、仕様を上回る出色の性能です。

コ・フラ・ソン島はエコ・ツーリズムの入門的な観光地ですが、カオ・ソック国立公園沖の島々の1つです。そこでは浜辺にこじんまりとした休憩所が2つととキャンプ場があります。

その河口の大部分はマングローブの木々と、その向こうの熱帯雨林で占められています。観光産業により発見された末端の辺境エリアで、人里離れてのんびりしたい方にはお勧めです。

私たちは、そこに一晩泊まりましたが、もっと居たいと思いました。

プーケよりもミャンマーよりのところで、ヤマト号は最後にラエム・ソン諸島に停泊しました。

無人のこの島には、猿、タカ、燕、そしてジャングルに潜む生き物に満ちています。この地を訪れるのはロングテールの漁船とアンダマンの波から逃れたヨットだけです。しかし、いずれは綺麗な砂浜目当てにモーターボートに乗って来る客で賑わうでしょう。

バッファローベイには年が明ける前に入り、最北端の「ヒッピーバー」に行ってみました。

流木などで作られたこのバーレストランは、10年来主人のジミーさんが築き、未だに完成していません。
幽霊船の船首は満潮時には海水につかり、ごちゃごちゃに並んで崩れ落ちそうな棟が後ろに寄りかかっています。高さ3階建てくらいです。

店にあるのは小さな海と森の宝物、きれいな模様の織物に節くれだった材木、そして誰かが巨木に神秘的な彫刻を掘り込んでいます。

そこは一日中、子供達がよじ登って遊べる楽園なんですが、親は爪の怪我や目をやられないように付き添っていなくてはいけません。小さな木製のバーでは地元料理や洋食、フルーツジュースやビールが飲めます。夜になるとキャンドルの明かりが灯る隠れ家みたいになって、大人たちが極上のカイピリーニャを味見しに集い、ジミーの上手なビブラホンや、時々はバンド演奏を楽しみます。

2004年の津波の災害から数年後、弱い地盤の地域では建築や植栽の決まりが強化されました。コ・バヤムでも調査員が時折派遣されます。
バーやレストランは閉鎖されたり、高所へ移転したりしていて、「ヒッピーバー」もいずれは閉店してしまうと言われてました。

しかし、皆が胸をなでおろしたことには、政府がジミーの働きを島の発展に特有のことだと評価して、店を象徴として残すことを認めたそうです。

数週間の恐ろしい波と穏やかな停泊を経て、そこで旅の終焉を迎えることになりました。